Thursday, February 09, 2006

BGP Peer Group concept changed drastically.

今年のLabをもうすぐ受験予定の方で、

"BGPなんて基本は変わらないでしょ?
BGPのNew Feature?12.4のDocumentation
を見ればBGP関連のFeatureがまとまっている
から、12.3TのNew Feature Documentation
なんて見てないよ。"

という方には、ぴったりの情報です。
というよりも、知らないとLabでBGP 0%とかになり
かねません(笑)。

BGPのPeer Groupの考え方が12.3(4)Tで大きく
変わっているようです。

12.3(4)T以前のIOSでPeer Groupを設定すると
以下のような制限がありました。

- あるPeer Groupに属しているneighborは同じ
  Update Policy( distribute-list、filter-list
  update-sourceなど)を共有してしまう。

- あるPeer Groupに属しているneighborは同じ
  address familyに属してしまう。

例えば、Peer Groupの中のあるneighborだけに
distribute-listを適用したいとか、あるneighbor
だけが、IPv6をアドバタイズしたいとか、そういった
細やかな制御はできなかったのです。

12.3(4)Tからは、Peer Templateという考え方が
導入されました。これは、Peer Groupの制限事項
を解消するための、新しい設定方法です。
Peer Templateには以下の2つのタイプがあります。

- Peer Session Template

- Peer Policy Template

Peer Session Templateには、Sessionを張るための
項目を設定します。例えば、remote-as、timers、
ebgp-multihop、update-sourceなどです。

Peer Policy Templateには、Update Policyに関係
する項目を設定します。例えば、distribute-list、
filter-list、send-community、next-hop-selfなど
です。

Peer Groupのように1つのGroupにまとめて設定して
しまうのではなく、文字通りSession関連の設定と
Policy関連の設定のテンプレートを作っておき、
それをneighborに適用させるというイメージになります。
またこれらのテンプレートは、継承させるということが
可能になっているようです。
私自身、まだDocumentを読んだだけ
なので、この継承に関しては具体的なイメージが
なかなか理解できないのでいるのですが、とりあえず
あるテンプレートの中に別のテンプレートを入れること
ができるんだと理解しています。

Labでの出題を予想すると、問題文はPeer Group
を設定するように暗に匂わせておきながら、IPv6の
セクションで、Peer Groupの中の一部のneighborだ
けがIPv6を動作させるようになっていて、Peer Group
の全Routerでaddress familiyコマンド打たないとダメ
じゃん!という状況に陥らせるとか(笑)
このPeer Templateの考え方を理解していないと設定
できないような問題とかが出題されるのでは?と勝手
に予想しています。

私自身は仕事ではBGPの設計なんて全くやらないので
こんな大きな変更があったなんて知りませんでした。
実際にBGPの設計をされている方は、逆にPeer Group
の制限事項に悩まされていたのかも知れませんね。

この情報が何らかのお役に立てると嬉しいです。
でも、詳細&正確なことはDocumentで調べてください(笑)

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